医薬経済オンライン

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白血病になった社長

言葉が出ない

第4回 患者として人生に向き合う

ACメディカル代表取締役社長 昌原清植

2018年8月1日号

 ふと思うことがあります。かつて不治の病とされた白血病も、治療薬や移植技術の進歩によって「完治」をめざせる時代を迎えています。しかし、どんなに治療が進歩しようとも、私たち患者の頭から「再発」の不安が消え去ることはありません。 がん患者の長期生存が望めるようになったがゆえに表面化した課題もあります。昨今、小児がん領域で注目されているのが、「治療の合併症」です。とくに、前処置として強力な化学療法や全身放射線照射が用いられる造血幹細胞移植は、その晩期合併症として2次性の白血病や固形がんの発症が報告されています。 同じ病院で移植を受けた患者さんにも、「今は白血病とは別の固形がんと闘っている」とか「肝臓がんの治療を始めた」などと告白される方が少なからずいます。そのような現実を目の当たりにして、「あぁ、そうか。これで治ったわけではなくて、そのあとも...  ふと思うことがあります。かつて不治の病とされた白血病も、治療薬や移植技術の進歩によって「完治」をめざせる時代を迎えています。しかし、どんなに治療が進歩しようとも、私たち患者の頭から「再発」の不安が消え去ることはありません。 がん患者の長期生存が望めるようになったがゆえに表面化した課題もあります。昨今、小児がん領域で注目されているのが、「治療の合併症」です。とくに、前処置として強力な化学療法や全身放射線照射が用いられる造血幹細胞移植は、その晩期合併症として2次性の白血病や固形がんの発症が報告されています。 同じ病院で移植を受けた患者さんにも、「今は白血病とは別の固形がんと闘っている」とか「肝臓がんの治療を始めた」などと告白される方が少なからずいます。そのような現実を目の当たりにして、「あぁ、そうか。これで治ったわけではなくて、そのあともいろ

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