医薬経済オンライン

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新薬で「卸峻別」はもはや常識

スペシャリティ領域でメーカーが得た教訓

2018年8月15日号

 大手外資系メーカーの流通担当者は、「とんでもない被害」状況だと訴える。「うちのオーファン・ドラッグは、対薬価80%以下で(病院に)納入されるケースが散見している。取引卸の絞り込みについて、今後は検討しなければならない」 曰く、加害者は「卸」である。これまでは「しがらみが多かったため、絞り込めなかった」。しかし、毎年改定を含む薬価制度抜本改革を受け、「薬価防衛」などが、メーカーの至上命題として重くのしかかっている。卸との「しがらみ」をいちいち気にする余裕はなくなり、今後発売する新薬で取引卸を絞り込む方向に、傾きつつあるようだ。 現在、台頭するスペシャリティ領域の新薬を中心に、「1社(一元的)流通」や「限定流通」を選択するメーカーが増えている。1社流通は、1社と契約を結び卸に独占的に販売させるスキーム。もう一方の限定流通は、限定した複数卸と...  大手外資系メーカーの流通担当者は、「とんでもない被害」状況だと訴える。「うちのオーファン・ドラッグは、対薬価80%以下で(病院に)納入されるケースが散見している。取引卸の絞り込みについて、今後は検討しなければならない」 曰く、加害者は「卸」である。これまでは「しがらみが多かったため、絞り込めなかった」。しかし、毎年改定を含む薬価制度抜本改革を受け、「薬価防衛」などが、メーカーの至上命題として重くのしかかっている。卸との「しがらみ」をいちいち気にする余裕はなくなり、今後発売する新薬で取引卸を絞り込む方向に、傾きつつあるようだ。 現在、台頭するスペシャリティ領域の新薬を中心に、「1社(一元的)流通」や「限定流通」を選択するメーカーが増えている。1社流通は、1社と契約を結び卸に独占的に販売させるスキーム。もう一方の限定流通は、限定した複数卸とだけ

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