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OBSERVER

中村祐輔・がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長

2018年8月15日号

日本の患者さんのために――11年12月に内閣官房医療イノベーション推進室長を辞され、米シカゴ大学へ赴任されました。中村 当時の民主党政権下では、この人たちとこれ以上話しても何も変化しないという思いに至った。 一番失望したのは、東日本大震災で東北を襲った津波被災者30万人へのケアの仕方。一家庭にひとつパソコンを配り、健康情報を入力してもらってモニタリングする。高齢者世帯には若い人を立ち寄らせば、孤立感からも解放される。落ち着きを取り戻した段階で、ゲノム解析を行うことを提案した。ところが前半部分が無視された。政府の復興構想会議には医療関係者はおらず、自分には何もできないという贖罪の思いに駆られた。 このままではダメになっていくと感じ、思い切って日本を飛び出すことを決めた。別に日本が嫌いになったわけではなく、「日の丸印」のつく薬品を出して、日本の誇り... 日本の患者さんのために――11年12月に内閣官房医療イノベーション推進室長を辞され、米シカゴ大学へ赴任されました。中村 当時の民主党政権下では、この人たちとこれ以上話しても何も変化しないという思いに至った。 一番失望したのは、東日本大震災で東北を襲った津波被災者30万人へのケアの仕方。一家庭にひとつパソコンを配り、健康情報を入力してもらってモニタリングする。高齢者世帯には若い人を立ち寄らせば、孤立感からも解放される。落ち着きを取り戻した段階で、ゲノム解析を行うことを提案した。ところが前半部分が無視された。政府の復興構想会議には医療関係者はおらず、自分には何もできないという贖罪の思いに駆られた。 このままではダメになっていくと感じ、思い切って日本を飛び出すことを決めた。別に日本が嫌いになったわけではなく、「日の丸印」のつく薬品を出して、日本の誇りを示

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