旧厚生83年組人事の「明」と「暗」
安倍首相周辺が動く「厚労省分割」
2018年8月15日号
通常国会が閉じ、霞ヶ関の官僚幹部人事が出揃った。分割論も浮上した厚生労働省だが、加藤勝信厚労相が拘る「女性活躍」を意図した異動を除けば、ほぼ順当な内容に落ち着いた。強いて言えば、「サプライズがない」(厚労省幹部)点が、堅実な実務家・加藤氏の色といったところか。 幹部人事公表の7月24日。閣議後会見で人事のポイントを問われた加藤氏は「適材適所でやっている」と当たり障りなく切り出した。鈴木俊彦保険局長の事務次官昇格についても、「『局あって省なし』と言われるが、省全体で課題に取り組む環境をつくってもらいたい」などと手堅い受け答えに終始した。 その鈴木新事務次官は、福岡県の公立の名門、修猷館高校から東大法学部へ進み、83年に旧厚生省に入省した。若手の頃から将来を嘱望された次官候補の筆頭格で、事務方トップへの就任も省内外では「まぁ、そうだろうね」と...
通常国会が閉じ、霞ヶ関の官僚幹部人事が出揃った。分割論も浮上した厚生労働省だが、加藤勝信厚労相が拘る「女性活躍」を意図した異動を除けば、ほぼ順当な内容に落ち着いた。強いて言えば、「サプライズがない」(厚労省幹部)点が、堅実な実務家・加藤氏の色といったところか。 幹部人事公表の7月24日。閣議後会見で人事のポイントを問われた加藤氏は「適材適所でやっている」と当たり障りなく切り出した。鈴木俊彦保険局長の事務次官昇格についても、「『局あって省なし』と言われるが、省全体で課題に取り組む環境をつくってもらいたい」などと手堅い受け答えに終始した。 その鈴木新事務次官は、福岡県の公立の名門、修猷館高校から東大法学部へ進み、83年に旧厚生省に入省した。若手の頃から将来を嘱望された次官候補の筆頭格で、事務方トップへの就任も省内外では「まぁ、そうだろうね」と受け
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