「ドメスティック産業」を見誤った西友
ウォルマートが描いた日本展開の蹉跌(上)
2018年8月15日号
世界最大の小売業、米ウォルマートが傘下の西友を売却する方針を固めたと日本経済新聞が7月12日付朝刊で報じた。ウォルマート側では売却について「決定はありません」とコメント、各店舗を案内するウェブサイトにも掲載した。 しかし、ウォルマートでは海外事業でも成功しているとされる英国3位のスーパー、アズダを今年、同2位のセインズベリーに売却。鳴かず飛ばずの状態が続いている西友の売却が俎上に載っていても、まったく不思議ではない。ウォルマートは西友を再生できないまま手放すのだろうか。売却するならば売却先はどこか。 西友はいわばダイエー、ジャスコ(現イオン)、ニチイ(現イオン)といったスーパー隆盛期を経験したチェーンストア第1世代の企業だ。もともと西武鉄道の「西武ストアー」として立ち上がっているため今でも西武鉄道沿線の駅前に店舗が多い。 店舗数は現在、...
世界最大の小売業、米ウォルマートが傘下の西友を売却する方針を固めたと日本経済新聞が7月12日付朝刊で報じた。ウォルマート側では売却について「決定はありません」とコメント、各店舗を案内するウェブサイトにも掲載した。 しかし、ウォルマートでは海外事業でも成功しているとされる英国3位のスーパー、アズダを今年、同2位のセインズベリーに売却。鳴かず飛ばずの状態が続いている西友の売却が俎上に載っていても、まったく不思議ではない。ウォルマートは西友を再生できないまま手放すのだろうか。売却するならば売却先はどこか。 西友はいわばダイエー、ジャスコ(現イオン)、ニチイ(現イオン)といったスーパー隆盛期を経験したチェーンストア第1世代の企業だ。もともと西武鉄道の「西武ストアー」として立ち上がっているため今でも西武鉄道沿線の駅前に店舗が多い。 店舗数は現在、全国
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