医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

経済記事の読み方

地銀が抱える「不祥事」の深刻な背景

横領に殺人、不適切融資

2018年8月15日号

 地方銀行で不祥事が続いている。預金の着服・横領や殺人など行員の犯罪行為や、不適切融資など業務上の不正事件が相次いで報道されている。 今回はその両面を探ってみることにする。 最近、マスコミを最も賑わせたのは、7月に茨城県で起きた死体遺棄殺害事件だろう。逮捕された弥谷鷹仁容疑者(36)は3月、口論の末帰宅しなくなったという妻の行方不明届を警察に出しながら、母親と共謀して妻を殺害し、実家の敷地内に埋めたと供述した。 同容疑者は今年5月に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が合併して発足した、きらぼし銀行の行員だ。犯行は合併発足の2ヵ月前に発生していたことになる。 関係者によると、弥谷容疑者は12年に千葉興業銀行から新銀行東京に転職している。この経歴から類推すれば、05年頃に千葉興銀に入行し銀行員生活をスタートさせた。妻も同行行員だったとの情...  地方銀行で不祥事が続いている。預金の着服・横領や殺人など行員の犯罪行為や、不適切融資など業務上の不正事件が相次いで報道されている。 今回はその両面を探ってみることにする。 最近、マスコミを最も賑わせたのは、7月に茨城県で起きた死体遺棄殺害事件だろう。逮捕された弥谷鷹仁容疑者(36)は3月、口論の末帰宅しなくなったという妻の行方不明届を警察に出しながら、母親と共謀して妻を殺害し、実家の敷地内に埋めたと供述した。 同容疑者は今年5月に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が合併して発足した、きらぼし銀行の行員だ。犯行は合併発足の2ヵ月前に発生していたことになる。 関係者によると、弥谷容疑者は12年に千葉興業銀行から新銀行東京に転職している。この経歴から類推すれば、05年頃に千葉興銀に入行し銀行員生活をスタートさせた。妻も同行行員だったとの情報も

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence