鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
薬剤師よ「上田事件」のトラウマ吹き飛ばし、奮闘を
第68回
鳥集徹
2018年8月15日号
日経メディカルの薬剤師向けサイト「DIオンライン」の連載「熊谷信の『薬剤師的にどうでしょう』」で、はじめて「上田事件」という言葉を知った(「弱腰の薬剤師会に『上田事件』を思う」18年7月31日)。 ネットで調べて見ると上田事件とは、97年に長野県上田市の薬剤師が、医師が処方した薬の副作用などを患者に文書で示したのが発端で、これに反発した上田市医師会が「診療介入」として院外処方箋の発行停止をちらつかせ、最終的に上田薬剤師会の役員が全員辞任することで幕引きが図られたという(PharmaTribune「上田ではなぜ疑義照会がスムーズなのか1 上田薬剤師会会長の飯島康典氏に聞く」17年5月16日などを参照)。 今では薬局で薬をもらうときに、副作用などの情報も一緒に提供されるのは当たり前となっているが、たった20年ほど前に、こんな「弱い者いじめ」のようなことを医師会がし...
日経メディカルの薬剤師向けサイト「DIオンライン」の連載「熊谷信の『薬剤師的にどうでしょう』」で、はじめて「上田事件」という言葉を知った(「弱腰の薬剤師会に『上田事件』を思う」18年7月31日)。 ネットで調べて見ると上田事件とは、97年に長野県上田市の薬剤師が、医師が処方した薬の副作用などを患者に文書で示したのが発端で、これに反発した上田市医師会が「診療介入」として院外処方箋の発行停止をちらつかせ、最終的に上田薬剤師会の役員が全員辞任することで幕引きが図られたという(PharmaTribune「上田ではなぜ疑義照会がスムーズなのか1 上田薬剤師会会長の飯島康典氏に聞く」17年5月16日などを参照)。 今では薬局で薬をもらうときに、副作用などの情報も一緒に提供されるのは当たり前となっているが、たった20年ほど前に、こんな「弱い者いじめ」のようなことを医師会がしてい
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