平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
現場自衛官と意思決定者の志の差
第58回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2018年8月15日号
前回8月1日号では西日本豪雨で、陸上自衛隊に比べて海上自衛隊は初動が遅かった要因と、自衛隊に災害派遣を要請する時は相当な事前準備が必要と述べた。 また、自衛隊初の災害派遣に困難が伴った実例から、未曽有の事態には即応できないこと、災害に即応するためには、地域社会が災害が発生してからの場当たり的な「現象後追型」の防災意識から脱却し「事前対処型」の防災計画を自衛隊とともに作成しておくことが重要であることも指摘した。 自衛隊は事前の準備なくして、ただちに行動することはできない。組織が大所帯であることと、防衛組織の独断専行はクーデターと認識されかねないためだが、問題はさらに根深く、日本の文化的な面と自衛隊の指揮官の現状も深く関わっているのが実態だ。近年中に訪れる自衛隊の危機 7月23日付の読売オンラインに「海自・空自、地上任務の一部を陸自に移管へ...
前回8月1日号では西日本豪雨で、陸上自衛隊に比べて海上自衛隊は初動が遅かった要因と、自衛隊に災害派遣を要請する時は相当な事前準備が必要と述べた。 また、自衛隊初の災害派遣に困難が伴った実例から、未曽有の事態には即応できないこと、災害に即応するためには、地域社会が災害が発生してからの場当たり的な「現象後追型」の防災意識から脱却し「事前対処型」の防災計画を自衛隊とともに作成しておくことが重要であることも指摘した。 自衛隊は事前の準備なくして、ただちに行動することはできない。組織が大所帯であることと、防衛組織の独断専行はクーデターと認識されかねないためだが、問題はさらに根深く、日本の文化的な面と自衛隊の指揮官の現状も深く関わっているのが実態だ。近年中に訪れる自衛隊の危機 7月23日付の読売オンラインに「海自・空自、地上任務の一部を陸自に移管へ」と
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