審査建言
後発品の「差別化」は進むか
医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩
2018年8月15日号
医療費削減のためにひたすら進められてきた後発医薬品使用促進策は、目標の80%到達寸前まで来ており、後発品業界は順風満帆のように見える。しかしながら、20〜30%程度の頃は使用促進策を追い風に、大きな未来が描けていたものの、現在は、ほぼ天井に達しつつある。今後は、後発品の選別・差別化の時代に突入することが予想される。タミフル後発品の対応に注目 厚生労働省が旗振りをして後発品使用促進策を国策として進めていた頃は、医療関係者などから、品質や情報提供、安定供給などについていろいろ異論が出ても、厚労省が固いガードで守り通した。一方で、長期収載品を悪者として叩く場面がたびたび見られた。 しかし、後発品の製造販売がビジネスとして魅力を増すに従い、新薬開発企業がオーソライズド・ジェネリックのかたちで市場に参入し、また、後発品の調剤段階におけるブランド決定権...
医療費削減のためにひたすら進められてきた後発医薬品使用促進策は、目標の80%到達寸前まで来ており、後発品業界は順風満帆のように見える。しかしながら、20〜30%程度の頃は使用促進策を追い風に、大きな未来が描けていたものの、現在は、ほぼ天井に達しつつある。今後は、後発品の選別・差別化の時代に突入することが予想される。タミフル後発品の対応に注目 厚生労働省が旗振りをして後発品使用促進策を国策として進めていた頃は、医療関係者などから、品質や情報提供、安定供給などについていろいろ異論が出ても、厚労省が固いガードで守り通した。一方で、長期収載品を悪者として叩く場面がたびたび見られた。 しかし、後発品の製造販売がビジネスとして魅力を増すに従い、新薬開発企業がオーソライズド・ジェネリックのかたちで市場に参入し、また、後発品の調剤段階におけるブランド決定権を手
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