変革期迎えた中国医薬品業界
医療費急騰の原因とは
第16回 マスコミは製薬企業を標的に批判
シード・プランニング 沈友敏
2018年8月15日号
医療費の高騰について、日本では、病床数が多い、在院日数が長い、医療材料価格が高い、薬剤の使用量が多い、高齢化の進展、医療技術の進歩などの理由が挙げられる。近年、中国でも医療費の増加が問題となっている。日本と同様の理由もあるが、その最大の要因は、受診回数(受診率)の増加と言えるだろう。 今回は、中国の医療費高騰の要因を探ってみたい。 国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に相当する省庁)が公表した「17年中国衛生健康事業発展統計公報」によると、17年の総保健医療費(推定値)は前年比11.3%増の87兆7180億円で、ここ30年間で2ケタ増が続いている。国民1人あたりの保健医療費は6万3107円。医療サービスについては、全国の医療機関の総受診者数(延べ)が前年比2億5000万人(3.2%)増の81億8000万人で、1人あたり延べ5.9回の受診という計算に...
医療費の高騰について、日本では、病床数が多い、在院日数が長い、医療材料価格が高い、薬剤の使用量が多い、高齢化の進展、医療技術の進歩などの理由が挙げられる。近年、中国でも医療費の増加が問題となっている。日本と同様の理由もあるが、その最大の要因は、受診回数(受診率)の増加と言えるだろう。 今回は、中国の医療費高騰の要因を探ってみたい。 国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に相当する省庁)が公表した「17年中国衛生健康事業発展統計公報」によると、17年の総保健医療費(推定値)は前年比11.3%増の87兆7180億円で、ここ30年間で2ケタ増が続いている。国民1人あたりの保健医療費は6万3107円。医療サービスについては、全国の医療機関の総受診者数(延べ)が前年比2億5000万人(3.2%)増の81億8000万人で、1人あたり延べ5.9回の受診という計算にな
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