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眺望 医薬街道

地域フォーミュラリーで「削減」を

近藤正觀

2018年8月15日号

 厚生労働省は薬剤費削減の方法として「地域フォーミュラリー」の作成を声高に叫んでいる。日本のフォーミュラリーの定義は、「医療機関等における標準的な薬剤選択の使用方針に基づく採用医薬品リストとその関連情報」とされている。医薬品の有効性や安全性、費用対効果(価格を含む)などを踏まえて院内の医師や薬剤師が協議して決めるものだ。 日本版フォーミュラリーの実施状況は、「定めている(予定を含む)」とした病院が約10%、DPC病院で約18%、そのほかの病院で7%程度と低迷している。病院の病床規模は400床以上が3割、7割が200床以上となっている。 日本版フォーミュラリーの導入を急ぐのは、海外で医薬品の有効性や安全性、費用対効果などを踏まえて、医療従事者による臨床的な判断の参考となる標準的な薬剤選択の使用方針と医薬品リストの導入が進んでいるからだ。とくに...  厚生労働省は薬剤費削減の方法として「地域フォーミュラリー」の作成を声高に叫んでいる。日本のフォーミュラリーの定義は、「医療機関等における標準的な薬剤選択の使用方針に基づく採用医薬品リストとその関連情報」とされている。医薬品の有効性や安全性、費用対効果(価格を含む)などを踏まえて院内の医師や薬剤師が協議して決めるものだ。 日本版フォーミュラリーの実施状況は、「定めている(予定を含む)」とした病院が約10%、DPC病院で約18%、そのほかの病院で7%程度と低迷している。病院の病床規模は400床以上が3割、7割が200床以上となっている。 日本版フォーミュラリーの導入を急ぐのは、海外で医薬品の有効性や安全性、費用対効果などを踏まえて、医療従事者による臨床的な判断の参考となる標準的な薬剤選択の使用方針と医薬品リストの導入が進んでいるからだ。とくに民間

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