医薬経済オンライン

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異業種の製薬産業参入、その「成功条件」

「ファーマ」を畳む富士フイルムは合致するのか

2018年9月1日号

 1980年代後半から90年代初頭、バブル全盛の時には製薬産業にも異業種からの参入が相次いだものだ。しかし、現在はそのほとんどが撤退、あるいは事業継続はしているものの基本的には国内市場が中心で、成長軌道に乗っているというよりも縮小傾向が強い。成功しているのは、「製薬企業」を取り込んだところだけと言えるだろう。 東レはインターフェロンの開発に成功して、製薬産業でバイオ医薬に先鞭をつけた。ところが、その後、プロスタサイクリン製剤を開発したものの、自社で製薬企業を持つことはしなかった。その結果、現在は傘下に東レメディカルがあるものの、「レミッチカプセル」くらいしか有望な製品はない。また、科研製薬の第2位株主ではあるが持ち株比率は5.7%と小さい。 旭化成は92年に東洋醸造を買収して、医薬品事業を取り込んだ。現在は旭化成ファーマで医薬品事業を継続して...  1980年代後半から90年代初頭、バブル全盛の時には製薬産業にも異業種からの参入が相次いだものだ。しかし、現在はそのほとんどが撤退、あるいは事業継続はしているものの基本的には国内市場が中心で、成長軌道に乗っているというよりも縮小傾向が強い。成功しているのは、「製薬企業」を取り込んだところだけと言えるだろう。 東レはインターフェロンの開発に成功して、製薬産業でバイオ医薬に先鞭をつけた。ところが、その後、プロスタサイクリン製剤を開発したものの、自社で製薬企業を持つことはしなかった。その結果、現在は傘下に東レメディカルがあるものの、「レミッチカプセル」くらいしか有望な製品はない。また、科研製薬の第2位株主ではあるが持ち株比率は5.7%と小さい。 旭化成は92年に東洋醸造を買収して、医薬品事業を取り込んだ。現在は旭化成ファーマで医薬品事業を継続してい

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