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経済記事の読み方

「お家騒動」で縮こまる三越伊勢丹

斜陽の百貨店業界の挽回策①

2018年9月1日号

 百貨店業界最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、イオンやヤマダ電機などと並び、国内小売業で6社しかない売上高1兆円企業だ。経営統合から10年が経っているが、課題は少なくない。企業の歴史から見てみよう。 三越は東京・日本橋に伊勢松坂の商人・三井高利が1673年に呉服の「越後屋」として創業した老舗。時を経て1928年、創業者と屋号から1文字を取って「株式会社三越」となった。71年には日本の小売業として初めて売上高が1000億円を突破。海外にも進出、パリに出店を果たす。82年に岡田茂社長(当時)が取締役会で解任される「三越事件」が発生、岡田社長の「なぜだ!」は流行語にもなった。 一方、伊勢丹は1886年、初代・小菅丹治が東京・神田に「伊勢屋丹治呉服店」を開業。1930年に「株式会社伊勢丹」となり、33年に新宿に出店。以降、新宿が同社の本拠地...  百貨店業界最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、イオンやヤマダ電機などと並び、国内小売業で6社しかない売上高1兆円企業だ。経営統合から10年が経っているが、課題は少なくない。企業の歴史から見てみよう。 三越は東京・日本橋に伊勢松坂の商人・三井高利が1673年に呉服の「越後屋」として創業した老舗。時を経て1928年、創業者と屋号から1文字を取って「株式会社三越」となった。71年には日本の小売業として初めて売上高が1000億円を突破。海外にも進出、パリに出店を果たす。82年に岡田茂社長(当時)が取締役会で解任される「三越事件」が発生、岡田社長の「なぜだ!」は流行語にもなった。 一方、伊勢丹は1886年、初代・小菅丹治が東京・神田に「伊勢屋丹治呉服店」を開業。1930年に「株式会社伊勢丹」となり、33年に新宿に出店。以降、新宿が同社の本拠地にな

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