医薬経済オンライン

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武田とは別の「選択肢」はあるのか

メルク・万有、ロシュ・中外モデルから明日を探る

㈱薬新 井高恭彦

2018年9月1日号

 18年度上期に吹き荒れた武田薬品のシャイアー買収に絡む過熱報道は、ひとまず沈静化している。投入総額約6兆8000億円で日本企業では過去最大級。武田が背負う有利子負債は約1兆円から約6兆円に膨らむというのだから、メディアが熱くなるのは当然だった。 買収で収益がどれだけアップするのか。現時点では不確定要素もある。にもかかわらず、クリストフ・ウェバー社長はじめ武田経営陣は、記者会見やアナリスト説明会で、根拠数値を十分開示しないまま、買収さえ実現すれば、すべてがバラ色に輝くかのようなプレゼンテーショを繰り返した。こうした強引なPR姿勢が、同社OBや、一部メディアに「傲岸不遜」の印象を与え、多くのネガティブ報道を誘発した。「うちとは次元が違う世界の話」。武田のシャイアー買収の報に接した国内同業他社の経営者達の反応は、皆、異なる惑星の出来事を見るか...  18年度上期に吹き荒れた武田薬品のシャイアー買収に絡む過熱報道は、ひとまず沈静化している。投入総額約6兆8000億円で日本企業では過去最大級。武田が背負う有利子負債は約1兆円から約6兆円に膨らむというのだから、メディアが熱くなるのは当然だった。 買収で収益がどれだけアップするのか。現時点では不確定要素もある。にもかかわらず、クリストフ・ウェバー社長はじめ武田経営陣は、記者会見やアナリスト説明会で、根拠数値を十分開示しないまま、買収さえ実現すれば、すべてがバラ色に輝くかのようなプレゼンテーショを繰り返した。こうした強引なPR姿勢が、同社OBや、一部メディアに「傲岸不遜」の印象を与え、多くのネガティブ報道を誘発した。「うちとは次元が違う世界の話」。武田のシャイアー買収の報に接した国内同業他社の経営者達の反応は、皆、異なる惑星の出来事を見るかのよ

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