医薬経済オンライン

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賛否両論

万策尽きた医薬局、残るは新スキーム

スイッチ評価検討会議

2018年9月1日号

 ウルトラCはなかった。 厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は継続審議となっていたプロトンポンプ阻害剤(PPI)のスイッチ候補化について、正式に「不可」を決定。今後を占う成分の否決によって、大型スイッチOTC薬の実現は現スキームでは限りなくゼロに近付いた。 8月1日開催の第5回スイッチ評価検討会議では、PPIスイッチに対して一定程度の賛同が上がった一方で、そもそもの販売実態を疑問視する意見が相次いだ。それは、医薬・生活衛生局が提出した「医薬品販売制度実態把握調査」によるものだった。「濫用の恐れがある医薬品を複数購入しようとした時の対応」について「質問されずに購入できた」が36・6%を占めた。危険性を孕むOTC薬を多数購入できてしまう店舗が、全体の4割近くに達したのだ。日本医師会代表だけでなく、消費者代表の...  ウルトラCはなかった。 厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は継続審議となっていたプロトンポンプ阻害剤(PPI)のスイッチ候補化について、正式に「不可」を決定。今後を占う成分の否決によって、大型スイッチOTC薬の実現は現スキームでは限りなくゼロに近付いた。 8月1日開催の第5回スイッチ評価検討会議では、PPIスイッチに対して一定程度の賛同が上がった一方で、そもそもの販売実態を疑問視する意見が相次いだ。それは、医薬・生活衛生局が提出した「医薬品販売制度実態把握調査」によるものだった。「濫用の恐れがある医薬品を複数購入しようとした時の対応」について「質問されずに購入できた」が36・6%を占めた。危険性を孕むOTC薬を多数購入できてしまう店舗が、全体の4割近くに達したのだ。日本医師会代表だけでなく、消費者代表の委員

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