眺望 医薬街道
調剤基本料を低く「一本化」せよ
近藤正觀
2018年9月1日号
現在の門前型の医薬分業に忸怩たる感情を持っている人は多いはずだ。薬剤費が40%を超え、薬漬け医療と糾弾された医療機関から「薬」を離す方策として分業が叫ばれた1974年が「元年」とされるが、44年を経過し、大病院周辺に門前薬局が乱立する姿を誰が予想しただろうか。 全国の薬局数は約6万軒あり、コンビニエンスストアより多いという。大病院の門前には「調剤薬局」の看板を掲げる薬局が5軒程度あるのが一般的な姿で、商店街が「薬局通り」と揶揄されることもしばしば。大型調剤チェーンが競って出店した末の景色だ。門前分業は本来の分業の型からは離れ過ぎた姿となってしまった。 中央社会保険医療協議会の資料によると、特定の医療機関からの処方箋集中率が90%以上の薬局が40.3%で、70~90%未満が20%もある。約6割の薬局が特定の医療機関からの処方箋を受けている。患者は医療機...
現在の門前型の医薬分業に忸怩たる感情を持っている人は多いはずだ。薬剤費が40%を超え、薬漬け医療と糾弾された医療機関から「薬」を離す方策として分業が叫ばれた1974年が「元年」とされるが、44年を経過し、大病院周辺に門前薬局が乱立する姿を誰が予想しただろうか。 全国の薬局数は約6万軒あり、コンビニエンスストアより多いという。大病院の門前には「調剤薬局」の看板を掲げる薬局が5軒程度あるのが一般的な姿で、商店街が「薬局通り」と揶揄されることもしばしば。大型調剤チェーンが競って出店した末の景色だ。門前分業は本来の分業の型からは離れ過ぎた姿となってしまった。 中央社会保険医療協議会の資料によると、特定の医療機関からの処方箋集中率が90%以上の薬局が40.3%で、70~90%未満が20%もある。約6割の薬局が特定の医療機関からの処方箋を受けている。患者は医療機関
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