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内閣人事局栄えて厚労省滅ぶ

人事院に続く標的の分割解体論

神戸市議会議員・元国会議員政策秘書 岡田裕二

2018年9月15日号

「事を執る群卿、賞罰を明らかにすべし」 これは、聖徳太子が定めた「十七条の憲法」の第十一条の記載の一部だ。現代語に訳すと、「指導的な立場で政務にあたる者は、賞罰を適正かつ明確に行え」となる。 1400年前にすでに定められていた日本国統治の大原則・大憲章を今の安倍晋三内閣に当て嵌めるとどうなるだろうか。 キャリア官僚にとって、人事・出世は人生における最大の関心だ。有名小学校や有名中学校を受験するあたりからレースを走らされることに慣らされている彼らは、最早レースを降りる術を知らず、死ぬまでレースを走り続ける。 そんな彼らの人事を一手に握るのが、第2次安倍政権下で発足した内閣人事局だ。その由来を遡ると、前世紀の橋本龍太郎内閣時代に仕込まれた“時限爆弾”だったということがわかる。 旧通産省大臣官房に設置された「政策実施体制審議室」なる奇妙な組織で9... 「事を執る群卿、賞罰を明らかにすべし」 これは、聖徳太子が定めた「十七条の憲法」の第十一条の記載の一部だ。現代語に訳すと、「指導的な立場で政務にあたる者は、賞罰を適正かつ明確に行え」となる。 1400年前にすでに定められていた日本国統治の大原則・大憲章を今の安倍晋三内閣に当て嵌めるとどうなるだろうか。 キャリア官僚にとって、人事・出世は人生における最大の関心だ。有名小学校や有名中学校を受験するあたりからレースを走らされることに慣らされている彼らは、最早レースを降りる術を知らず、死ぬまでレースを走り続ける。 そんな彼らの人事を一手に握るのが、第2次安倍政権下で発足した内閣人事局だ。その由来を遡ると、前世紀の橋本龍太郎内閣時代に仕込まれた“時限爆弾”だったということがわかる。 旧通産省大臣官房に設置された「政策実施体制審議室」なる奇妙な組織で97年

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