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注目新薬と市場展望

日本の製薬企業は研究開発費捻出の争いへ

第25回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2018年9月15日号

 筆者は最近、米国医薬品市場の分析を行う比率が一気に高まっている。言い換えれば、日本市場でこの先10年間、高い収益を上げることは難しいということだ。これは厚生労働省のメッセージと一貫していると筆者は考える。だが、日本の製薬各社の企業戦略とは今のところ整合性が取れていない。 海外の大手医薬品企業はますます2極化が進んでいるように見える。すなわち最先端の分子生物学を駆使した医薬品に特化する企業と、コモディティに注力する企業である。研究段階からの競争があまりにも激化しているため、最近起こっている現象は1番手と2番手以降のラップタイムが短くなっている。これががん領域以外での価格競争をもたらしているが、それでも研究開発レースを止めることはできない。ノバルティスがアルコンを切り話すという動きは興味深い。これは医薬品に特化する動きのひとつだ。ファイザー...  筆者は最近、米国医薬品市場の分析を行う比率が一気に高まっている。言い換えれば、日本市場でこの先10年間、高い収益を上げることは難しいということだ。これは厚生労働省のメッセージと一貫していると筆者は考える。だが、日本の製薬各社の企業戦略とは今のところ整合性が取れていない。 海外の大手医薬品企業はますます2極化が進んでいるように見える。すなわち最先端の分子生物学を駆使した医薬品に特化する企業と、コモディティに注力する企業である。研究段階からの競争があまりにも激化しているため、最近起こっている現象は1番手と2番手以降のラップタイムが短くなっている。これががん領域以外での価格競争をもたらしているが、それでも研究開発レースを止めることはできない。ノバルティスがアルコンを切り話すという動きは興味深い。これは医薬品に特化する動きのひとつだ。ファイザーの会

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