着実に進展する企業力強化 | 医薬経済オンライン

製薬企業の経営診断

着実に進展する企業力強化

―ゼリア、目立つ収益・財務体質改善―

2018年9月15日号

　ゼリア新薬の事業構成は医療用医薬品とコンシューマーヘルスケア。これを国内外で展開し成長をめざす戦略を進めている。３年ごとに中期経営計画を推進し、17年度からは第９次計画に入っている。継続したテーマは企業力の向上だ。11年度からの第７次計画以降の推移を見ると足取りは着実だ。これを端的に示しているのが、収益体質、財務体質の大幅改善である。第７次計画スタート前年の10年度と、第９次計画初年度だった17年度の関連指標を比較すれば明らかだ。　収益推移から見よう。売上高は４９４億８２００万円から６４５億５８００万円に30％の増収だった。売上総利益は３１０億７２００万円から４６２億６００万円に49％の増益、売上総利益率は62.８％から71.６％に８.８ポイントの大幅上昇だ。７年間で大きく改善している。医療用医薬品では薬価改定、コンシューマーヘルスケアでは販売競争激化と... 　ゼリア新薬の事業構成は医療用医薬品とコンシューマーヘルスケア。これを国内外で展開し成長をめざす戦略を進めている。３年ごとに中期経営計画を推進し、17年度からは第９次計画に入っている。継続したテーマは企業力の向上だ。11年度からの第７次計画以降の推移を見ると足取りは着実だ。これを端的に示しているのが、収益体質、財務体質の大幅改善である。第７次計画スタート前年の10年度と、第９次計画初年度だった17年度の関連指標を比較すれば明らかだ。　収益推移から見よう。売上高は４９４億８２００万円から６４５億５８００万円に30％の増収だった。売上総利益は３１０億７２００万円から４６２億６００万円に49％の増益、売上総利益率は62.８％から71.６％に８.８ポイントの大幅上昇だ。７年間で大きく改善している。医療用医薬品では薬価改定、コンシューマーヘルスケアでは販売競争激化とい

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