医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

ワセダクロニクル「無断配布」騒動 建設的な議論を期待

第70回

鳥集徹

2018年9月15日号

 この8月25日、NPO法人「ワセダクロニクル」(元朝日新聞記者の渡辺周編集長)が早稲田大学で開いたシンポジウム「カネの流れは何を明らかにするのか:探査報道『製薬マネーと医師』」で、「奨学寄附金がなくなるこれから、日本の臨床研究を考えませんか?」と題する資料が何者かによって無断で配られた。 その内容は、「日本の医学研究は産学連携のかたちで奨学寄附金によって支えられてきた」とする一方で、ワセダクロニクルと共同研究をするNPO法人「医療ガバナンス研究所」の理事長で、東京大学医科学研究所の寄附講座で特任教授を務めていた上昌広氏を名指しで批判するものだった。 シンポジウムに筆者は参加していないが、とある筋からこの資料を入手していた。中身を読んで、首謀者は製薬会社関係者だろうと思っていたが、これを報じた姉妹紙RISFAXの記事(2018年9月3日付...  この8月25日、NPO法人「ワセダクロニクル」(元朝日新聞記者の渡辺周編集長)が早稲田大学で開いたシンポジウム「カネの流れは何を明らかにするのか:探査報道『製薬マネーと医師』」で、「奨学寄附金がなくなるこれから、日本の臨床研究を考えませんか?」と題する資料が何者かによって無断で配られた。 その内容は、「日本の医学研究は産学連携のかたちで奨学寄附金によって支えられてきた」とする一方で、ワセダクロニクルと共同研究をするNPO法人「医療ガバナンス研究所」の理事長で、東京大学医科学研究所の寄附講座で特任教授を務めていた上昌広氏を名指しで批判するものだった。 シンポジウムに筆者は参加していないが、とある筋からこの資料を入手していた。中身を読んで、首謀者は製薬会社関係者だろうと思っていたが、これを報じた姉妹紙RISFAXの記事(2018年9月3日付)に

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