医薬経済オンライン

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読む医療ー医師が書いた本の斜め読みー

魔法はプラセボに宿る

第105回

鍛冶孝雄

2018年9月15日号

 20年近く前、懇意にしていたがん専門医に誘われた酒場で、1人の若い医師を紹介された。青年医師は新興国の大使館に勤務する医系技官だった。「休暇をもらって帰国し先輩を訪ねてきたのですが、明日また任地に戻るので、無理を言ってお邪魔させてもらいました」と私に挨拶した。 彼の話は大変面白かった。なかでも、任地の周辺で保健衛生、医療の実態を調べていて、その地に「呪術医」が存在していることを知った話は興味深かった。その地ではHIV感染者が多い。しかし、かなりの割合でエイズ発症を抑えられている。「どうやら呪術医がその役割を果たしているらしいのです」と彼は不思議そうに我われに語った。聴かされたほうも不思議だ。そこから医科学とは何かという話に発展したのは言うまでもない。 今回の読書、ポール・オフィット著『代替医療の光と闇魔法を信じるかい?』(地人書館、15年...  20年近く前、懇意にしていたがん専門医に誘われた酒場で、1人の若い医師を紹介された。青年医師は新興国の大使館に勤務する医系技官だった。「休暇をもらって帰国し先輩を訪ねてきたのですが、明日また任地に戻るので、無理を言ってお邪魔させてもらいました」と私に挨拶した。 彼の話は大変面白かった。なかでも、任地の周辺で保健衛生、医療の実態を調べていて、その地に「呪術医」が存在していることを知った話は興味深かった。その地ではHIV感染者が多い。しかし、かなりの割合でエイズ発症を抑えられている。「どうやら呪術医がその役割を果たしているらしいのです」と彼は不思議そうに我われに語った。聴かされたほうも不思議だ。そこから医科学とは何かという話に発展したのは言うまでもない。 今回の読書、ポール・オフィット著『代替医療の光と闇魔法を信じるかい?』(地人書館、15年9月

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