審査建言
ようやく原点に戻ったタミフルの安全対策
医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩
2018年9月15日号
00年代に入り、強毒性の鳥インフルエンザが新型インフルエンザに変身し、世界で大流行を引き起こすのではないかとの恐れが世界中に広まった。新型インフルエンザ対策として、ワクチンの開発とともに、「タミフル」の備蓄が世界的に進められていた。そのようななかにあって、日本発の「タミフル副作用問題(騒動)」が一時世界を震撼させた。 タミフルの「副作用」については、厚生労働省は04年5月にタミフルを服用した患者に精神・神経症状が現れたとの報告を受け、その副作用と断定した。添付文書の「重大な副作用」欄に「精神・神経症状(意識障害、異常行動、譫妄、幻覚、妄想、痙攣など)が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと」と記載させた。 しかし、05年11月にFDA(米国食品医薬品局)は、日本でタミフル...
00年代に入り、強毒性の鳥インフルエンザが新型インフルエンザに変身し、世界で大流行を引き起こすのではないかとの恐れが世界中に広まった。新型インフルエンザ対策として、ワクチンの開発とともに、「タミフル」の備蓄が世界的に進められていた。そのようななかにあって、日本発の「タミフル副作用問題(騒動)」が一時世界を震撼させた。 タミフルの「副作用」については、厚生労働省は04年5月にタミフルを服用した患者に精神・神経症状が現れたとの報告を受け、その副作用と断定した。添付文書の「重大な副作用」欄に「精神・神経症状(意識障害、異常行動、譫妄、幻覚、妄想、痙攣など)が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと」と記載させた。 しかし、05年11月にFDA(米国食品医薬品局)は、日本でタミフルの副
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