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森岡茂夫氏は何を語ったか

平成、昭和をブレずに生きた元山之内、日薬連トップ

㈱薬新 井高恭彦

2018年9月15日号

 元山之内製薬(現アステラス製薬)の社長、会長、森岡茂夫氏のお別れ会が8月31日、帝国ホテルで開かれた。正午開始と告知されたが、すでに30分程前から故人ゆかりの人が続々と集まり、会場の「孔雀の間」は、すぐにいっぱいになった。 森岡氏の若かりし頃から亡くなるまでの略歴や仕事ぶりが、写真とともにパネルで展示されていた。写真の表情はどれもにこやかだ。森岡氏は、いつものように背筋をまっすぐ、スキッと伸ばして、こっちを見ている。そのパネルの前で来場者たちが、故人を忍びながら和やかに会話を交わしていた。政官学、そして製薬をはじめとする産業界の面々。人脈の広さを再認識させられた。 森岡氏は6月4日に逝去した。96歳。死因は老衰。90歳過ぎてからも何度かお会いしたが、「これといった持病は何ひとつない」といつも意気軒高だった。そして最後は「老衰」。苦しむことなく...  元山之内製薬(現アステラス製薬)の社長、会長、森岡茂夫氏のお別れ会が8月31日、帝国ホテルで開かれた。正午開始と告知されたが、すでに30分程前から故人ゆかりの人が続々と集まり、会場の「孔雀の間」は、すぐにいっぱいになった。 森岡氏の若かりし頃から亡くなるまでの略歴や仕事ぶりが、写真とともにパネルで展示されていた。写真の表情はどれもにこやかだ。森岡氏は、いつものように背筋をまっすぐ、スキッと伸ばして、こっちを見ている。そのパネルの前で来場者たちが、故人を忍びながら和やかに会話を交わしていた。政官学、そして製薬をはじめとする産業界の面々。人脈の広さを再認識させられた。 森岡氏は6月4日に逝去した。96歳。死因は老衰。90歳過ぎてからも何度かお会いしたが、「これといった持病は何ひとつない」といつも意気軒高だった。そして最後は「老衰」。苦しむことなく、眠

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