帝人が抱えるこれだけの「不安要素」
「復活」の狼煙上げるも、希望的観測も多い
2018年9月15日号
ちょうど半世紀前の秋に発売された「♪しあわせは 歩いてこない」という歌い出しで知られる『三百六十五歩のマーチ』。「三歩進んで二歩さがる」という印象に残るフレーズが、何事も思い通りには行かない世の中に対する庶民の共感を呼ぶのだろうか、世代を超えて歌い継がれる曲となっている。しかしこの状態が、企業経営のパフォーマンスに現れると、少なくともステークホルダーからすれば、大いに問題となる。 折しも、今年6月に創立100周年を迎えた帝人が、まさに「三歩進んで二歩さがる」経営から抜け出せないでいる。10年を1単位としてこの名門企業の業績並びに事業戦略を眺めると、やる気が本当にあるのかわからないというか、のんべんだらりとした取り組みを重ねて、時間と資源をムダにしている印象を受ける。ヘルスケア分野では、キョーリン製薬ホールディングスへの中途半端な出資が代表...
ちょうど半世紀前の秋に発売された「♪しあわせは 歩いてこない」という歌い出しで知られる『三百六十五歩のマーチ』。「三歩進んで二歩さがる」という印象に残るフレーズが、何事も思い通りには行かない世の中に対する庶民の共感を呼ぶのだろうか、世代を超えて歌い継がれる曲となっている。しかしこの状態が、企業経営のパフォーマンスに現れると、少なくともステークホルダーからすれば、大いに問題となる。 折しも、今年6月に創立100周年を迎えた帝人が、まさに「三歩進んで二歩さがる」経営から抜け出せないでいる。10年を1単位としてこの名門企業の業績並びに事業戦略を眺めると、やる気が本当にあるのかわからないというか、のんべんだらりとした取り組みを重ねて、時間と資源をムダにしている印象を受ける。ヘルスケア分野では、キョーリン製薬ホールディングスへの中途半端な出資が代表例だ
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