正論で「強行突破」を図る製薬業界
薬価・消費税問題で政府に与せず
2018年10月1日号
「消費税も上がっていない時期に、薬価だけ先に下げるなんて。そんなのいくら何でも約束違反でしょ」 製薬団体幹部は、政府の検討内容に露骨に不快感を示す。19年10月の消費税率10%への引き上げに伴う対応で、政府は薬価を19年4月に引き下げることを画策している。そのうえで、19年10月に増税分(2%)を単純に上乗せするという寸法だ。 この「2段階案」はすでに、今年に入った頃には政府内で検討が行われていた。過去の消費税率の引き上げと異なるのは、税率増を10月に実施するということだ。これまではどう対応してきたのか。 89年4月の消費税率3%導入時は、薬価調査は行わず、「薬価差分」で0・9、「在庫1ヵ月分の調整率」で0・9と、税率3%に二重に0・9を掛ける(0・81倍)ことによって、2・43%分を反映する対応を取った。 97年4月の税率5%時は、改定年度ではなかったものの...
「消費税も上がっていない時期に、薬価だけ先に下げるなんて。そんなのいくら何でも約束違反でしょ」 製薬団体幹部は、政府の検討内容に露骨に不快感を示す。19年10月の消費税率10%への引き上げに伴う対応で、政府は薬価を19年4月に引き下げることを画策している。そのうえで、19年10月に増税分(2%)を単純に上乗せするという寸法だ。 この「2段階案」はすでに、今年に入った頃には政府内で検討が行われていた。過去の消費税率の引き上げと異なるのは、税率増を10月に実施するということだ。これまではどう対応してきたのか。 89年4月の消費税率3%導入時は、薬価調査は行わず、「薬価差分」で0・9、「在庫1ヵ月分の調整率」で0・9と、税率3%に二重に0・9を掛ける(0・81倍)ことによって、2・43%分を反映する対応を取った。 97年4月の税率5%時は、改定年度ではなかったものの、
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