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OBSERVER

澤井光郎・日本ジェネリック製薬協会会長

2018年10月1日号

再編進めば「供給問題」は減少――5月に会長に就任されましたが、20年度薬価制度改革に向けて、主張していきたい点は。澤井 初収載薬価の維持を訴えていきたい。原価を考えると、先発品薬価の「0・5掛け」では出せないものが出てくる。患者視点からすると、「なぜ後発品は出てこないのか」と疑問を持たれる。とくに外用剤。デバイス付きの吸入粉末剤は発売できていない。物価上昇でこれからもっと大変になる。患者が後発品のメリットを受ける機会を失うことにつながるため、これ以上の初収載薬価の引き下げには反対だ。 21年度から始まる「中間年改定」では、「価格乖離の大きい品目」を対象にすると厚労省は言っているが、安定供給や患者視点が必要だ。例えば1錠100円の10%引きなら乖離は10円。一方、10円の30%引きは(乖離は)3円。両方を並べると、患者は普通、100円で10%引きの「10円... 再編進めば「供給問題」は減少――5月に会長に就任されましたが、20年度薬価制度改革に向けて、主張していきたい点は。澤井 初収載薬価の維持を訴えていきたい。原価を考えると、先発品薬価の「0・5掛け」では出せないものが出てくる。患者視点からすると、「なぜ後発品は出てこないのか」と疑問を持たれる。とくに外用剤。デバイス付きの吸入粉末剤は発売できていない。物価上昇でこれからもっと大変になる。患者が後発品のメリットを受ける機会を失うことにつながるため、これ以上の初収載薬価の引き下げには反対だ。 21年度から始まる「中間年改定」では、「価格乖離の大きい品目」を対象にすると厚労省は言っているが、安定供給や患者視点が必要だ。例えば1錠100円の10%引きなら乖離は10円。一方、10円の30%引きは(乖離は)3円。両方を並べると、患者は普通、100円で10%引きの「10円」の

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