医薬経済オンライン

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「社長解職」テラ矢崎氏は何を誤まったか

崖っぷちに立つ老舗バイオベンチャー

2018年10月1日号

「熱血企業家」「医療現場を知り尽くすがん治療の伝道師」――。 これが経済誌に掲載されたバイオベンチャー「テラ」(東京都新宿区)の創業者・矢﨑雄一郎氏の人物像だった。もとは東海大学附属病院の外科医で、テラを設立したきっかけに、患者一人ひとりと向き合う毎日に「あと何人の患者を救えるのだろう?」と限界を感じ始めたため、バイオベンチャーを起業したという。多くのがん患者を救うため、「経営者として生きていく」と崇高な決意をしたようだ。そこで、これまでにない、新たながんの治療法として期待されていた「樹状細胞ワクチン」に目をつけ、04年にテラを立ち上げた。 しかし、そんな矢﨑氏が9月13日、会社側から突然、社長解職処分を言い渡される。同日に公表された第三者委員会の調査報告書によって明らかになったのは、経営者としてはあるまじき矢﨑氏の行動だった。クリニックを実... 「熱血企業家」「医療現場を知り尽くすがん治療の伝道師」――。 これが経済誌に掲載されたバイオベンチャー「テラ」(東京都新宿区)の創業者・矢﨑雄一郎氏の人物像だった。もとは東海大学附属病院の外科医で、テラを設立したきっかけに、患者一人ひとりと向き合う毎日に「あと何人の患者を救えるのだろう?」と限界を感じ始めたため、バイオベンチャーを起業したという。多くのがん患者を救うため、「経営者として生きていく」と崇高な決意をしたようだ。そこで、これまでにない、新たながんの治療法として期待されていた「樹状細胞ワクチン」に目をつけ、04年にテラを立ち上げた。 しかし、そんな矢﨑氏が9月13日、会社側から突然、社長解職処分を言い渡される。同日に公表された第三者委員会の調査報告書によって明らかになったのは、経営者としてはあるまじき矢﨑氏の行動だった。クリニックを実質支

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