「ブラックアウト」で綱渡りの燃料
【北海道胆振東部地震】医薬品卸に突きつけられた課題
2018年10月1日号
札幌市に本社を置く医薬品卸「ほくやく・竹山ホールディングス」の笠井幸芳常務は、地震発生から30分も経たないうちに自宅を出発した。震度7の地震が道内で発生したのは9月6日の午前3時7分。まだ夜明け前のことだった。自宅と家族の無事を確認した笠井常務は、すぐに眞鍋雅信社長に電話をかけた。「本社に出社します」 ほくやく・竹山HDの子会社「ほくやく」は、道内の医薬品卸でトップシェアを占める。災害が起きれば、道内全域の病院や薬局から医薬品の配送の緊急依頼があることが予想された。ほくやくの災害マニュアルでは、出社可能なら最寄りの支店か本社に顔を出す段取りになっている。札幌市内に住む笠井常務は迷わず車に乗ると本社をめざした。 交差点にぶつかると、信号機が消えていた。一時停止しながら本社に向かう。地震発生直後、自宅の電気は途絶えてしまったが、市内の明かり...
札幌市に本社を置く医薬品卸「ほくやく・竹山ホールディングス」の笠井幸芳常務は、地震発生から30分も経たないうちに自宅を出発した。震度7の地震が道内で発生したのは9月6日の午前3時7分。まだ夜明け前のことだった。自宅と家族の無事を確認した笠井常務は、すぐに眞鍋雅信社長に電話をかけた。「本社に出社します」 ほくやく・竹山HDの子会社「ほくやく」は、道内の医薬品卸でトップシェアを占める。災害が起きれば、道内全域の病院や薬局から医薬品の配送の緊急依頼があることが予想された。ほくやくの災害マニュアルでは、出社可能なら最寄りの支店か本社に顔を出す段取りになっている。札幌市内に住む笠井常務は迷わず車に乗ると本社をめざした。 交差点にぶつかると、信号機が消えていた。一時停止しながら本社に向かう。地震発生直後、自宅の電気は途絶えてしまったが、市内の明かりも消
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