差益依存経営から抜け出す支払い改革―ASCO構想

支払いと結果ー医療の構造ー

第13回　がん医療の症例単位支払い−複雑な設計（①②③④⑤⑥⑦）補）

2018年10月1日号

▽誰もが認めるメディケアがん医療支払いの欠陥だが、25年あまり微調整にとどまってきた▽2015年の医師支払い改革の法制化（MACRA）が新しいモデル創設を現実的なものにしている▽メディケアは症例単位支払い制OCMを進め、ASCOはがん専門の支払いモデルを提案する【出典】　American Society of Clinical Oncology, ①Patient-centered Oncology Payment, 2015年5月21日, ②Transforming oncology payment – ASCO patient-centered oncology payment （2016）Lonnie Wen,et al., Improving quality of care in oncology through healthcare payment reform, Am J Manag Care. 2018年3月　米国のがん医療は地域展開されるがん専門医（医師オフィス）の外来化学療法が主体を担うことを特徴とし、依存を深める院内投薬の差益収益をめぐる、特異な攻防を続けてきた（表１、注①）。　メディケア外来薬剤給付創設の... ▽誰もが認めるメディケアがん医療支払いの欠陥だが、25年あまり微調整にとどまってきた▽2015年の医師支払い改革の法制化（MACRA）が新しいモデル創設を現実的なものにしている▽メディケアは症例単位支払い制OCMを進め、ASCOはがん専門の支払いモデルを提案する【出典】　American Society of Clinical Oncology, ①Patient-centered Oncology Payment, 2015年5月21日, ②Transforming oncology payment – ASCO patient-centered oncology payment （2016）Lonnie Wen,et al., Improving quality of care in oncology through healthcare payment reform, Am J Manag Care. 2018年3月　米国のがん医療は地域展開されるがん専門医（医師オフィス）の外来化学療法が主体を担うことを特徴とし、依存を深める院内投薬の差益収益をめぐる、特異な攻防を続けてきた（表１、注①）。　メディケア外来薬剤給付創設の際、

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