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Pharmacoeconomics━療法の価値━ 013

抗がん剤は費用と便益に明快な相関-余命1ヵ月追加で14%増

薬価決定における増分費用対効果比の役割(①❷③)

2018年10月1日号

▽近年の代表的な心臓血管用薬は費用対効果で測った価値と価格に相関は認められなかった▽1995~2013年の抗がん剤は違った。余命1ヵ月の追加に費用が14%増える高い相関を示した▽治療コースあたり「症例治療価格」を余命追加効果で割る「便益良性価格」概念で分析している【出典】 David H. Howard, et al., Pricing in the market for anticancer drugs, J Economic Perspectives 2015年1月 汎用心血管用薬の価格には製剤の費用対効果が反映されていないと嘆く研究(9月15日号)に対して、症例費用の増加は生存便益=薬剤療法による追加と明快なポジティブな相関がある――と、正反対の結論を示した抗がん剤研究を見ていく。ただし、抗がん剤の販売価格は生存便益の追加に関係なく、年平均10%のペースで増え続けていた。 D.H.ハワード(エモリー大学公衆衛生校・経済校)らは、1995~2013年にFDA(米国... ▽近年の代表的な心臓血管用薬は費用対効果で測った価値と価格に相関は認められなかった▽1995~2013年の抗がん剤は違った。余命1ヵ月の追加に費用が14%増える高い相関を示した▽治療コースあたり「症例治療価格」を余命追加効果で割る「便益良性価格」概念で分析している【出典】 David H. Howard, et al., Pricing in the market for anticancer drugs, J Economic Perspectives 2015年1月 汎用心血管用薬の価格には製剤の費用対効果が反映されていないと嘆く研究(9月15日号)に対して、症例費用の増加は生存便益=薬剤療法による追加と明快なポジティブな相関がある――と、正反対の結論を示した抗がん剤研究を見ていく。ただし、抗がん剤の販売価格は生存便益の追加に関係なく、年平均10%のペースで増え続けていた。 D.H.ハワード(エモリー大学公衆衛生校・経済校)らは、1995~2013年にFDA(米国食

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