製薬企業の経営診断
期待は「久々」の新薬発売
―生化学、収益性低下の歯止めが課題―
2018年10月1日号
生化学工業の17年度決算は売上高が301億7500万円、営業利益が14憶2100万円、経常利益が53億2700万円、純利益が39億2200万円だった。2%の増収、10.9%の営業増益、115.1%の経常増益、119.4%の純益増だ。17年度単年度で見れば大幅増益が目立った。経常利益と純利益の急増は営業外でロイヤリティ収入が16年度の6億7800万円から31億3100万円と4.6倍に膨らんだことが寄与した。変形性関節症治療薬「SI613」の国内での共同開発・販売提携契約を小野薬品と締結、この契約一時金20億円を営業外収入に計上したためだ。 経常利益の過去ピークは13年度の58億7800万円、これが16年度に24億7700万円まで落ち込み、17年度にピークに近い水準まで回復という動きになっているが、これは一過性のロイヤリティ収入の有無が影響しており、一過性要因の影響を受...
生化学工業の17年度決算は売上高が301億7500万円、営業利益が14憶2100万円、経常利益が53億2700万円、純利益が39億2200万円だった。2%の増収、10.9%の営業増益、115.1%の経常増益、119.4%の純益増だ。17年度単年度で見れば大幅増益が目立った。経常利益と純利益の急増は営業外でロイヤリティ収入が16年度の6億7800万円から31億3100万円と4.6倍に膨らんだことが寄与した。変形性関節症治療薬「SI613」の国内での共同開発・販売提携契約を小野薬品と締結、この契約一時金20億円を営業外収入に計上したためだ。 経常利益の過去ピークは13年度の58億7800万円、これが16年度に24億7700万円まで落ち込み、17年度にピークに近い水準まで回復という動きになっているが、これは一過性のロイヤリティ収入の有無が影響しており、一過性要因の影響を受けな
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