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「日米2つのクライシス狂(競)演」

2018年10月15日号

 米国では今、大統領から公衆衛生上の緊急事態宣言が出されるほどの「オピオイド・クライシス」なるものが社会問題化している。オピオイドとは「オピウム(アヘン)類縁物質」のことで、鎮痛、陶酔作用があり、その乱用により昏睡、呼吸抑制の危険がある、まさに麻薬である。 この過剰使用などによる16年の死亡者が4万2000人にも上り、それまで延び続けてきた平均寿命が短縮に転じたほどである。 その一方で、日本では睡眠鎮静剤・ベンゾジアゼピン系薬剤の使用量が増大しており、薬物依存による精神科受診が問題視され、米国のクライシスつながりで「ベンゾクライシス」と呼ばれ出した。 日本人の睡眠時間は世界的に短く、睡眠障害に悩む人が増加、「不眠大国」とされている。 ベンゾ系薬剤の市場は年々拡大し、近年その依存性リスクが一躍クローズアップされてきた。非常事態宣言などと米国...  米国では今、大統領から公衆衛生上の緊急事態宣言が出されるほどの「オピオイド・クライシス」なるものが社会問題化している。オピオイドとは「オピウム(アヘン)類縁物質」のことで、鎮痛、陶酔作用があり、その乱用により昏睡、呼吸抑制の危険がある、まさに麻薬である。 この過剰使用などによる16年の死亡者が4万2000人にも上り、それまで延び続けてきた平均寿命が短縮に転じたほどである。 その一方で、日本では睡眠鎮静剤・ベンゾジアゼピン系薬剤の使用量が増大しており、薬物依存による精神科受診が問題視され、米国のクライシスつながりで「ベンゾクライシス」と呼ばれ出した。 日本人の睡眠時間は世界的に短く、睡眠障害に悩む人が増加、「不眠大国」とされている。 ベンゾ系薬剤の市場は年々拡大し、近年その依存性リスクが一躍クローズアップされてきた。非常事態宣言などと米国の真

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