医薬経済オンライン

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製薬企業が二の足を踏むMID‐NET

赤字垂れ流しで「たこが足を食べる」状況

2018年10月15日号

 「こんなにかかると思わなかった」 構想から丸8年、厚生労働省の森和彦審議官は18年2月、700人級のホールを満員にした製薬企業関係者らを前に、一大プロジェクトの開始を祝福した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営する、医薬品の安全対策を目的としたシステム「医療情報データベース(MID-NET)」の運用開始記念シンポジウムでのことだ。 18年4月には華々しくスタートを切ったはずのMID-NETだったが、開始から半年が経った今、運営が順調とは言えない。製薬企業の製造販売後調査(市販後調査)での利用を目玉としたシステムにもかかわらず、利用が決まっているのがファイザーの「イブランス」の調査のみで、肝心の製薬企業による利用が伸び悩んでいるのだ。 大規模なシステムの運営には、莫大な費用がかかる。当初の計画では、製薬企業などからの利用料で運営費を賄う...  「こんなにかかると思わなかった」 構想から丸8年、厚生労働省の森和彦審議官は18年2月、700人級のホールを満員にした製薬企業関係者らを前に、一大プロジェクトの開始を祝福した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営する、医薬品の安全対策を目的としたシステム「医療情報データベース(MID-NET)」の運用開始記念シンポジウムでのことだ。 18年4月には華々しくスタートを切ったはずのMID-NETだったが、開始から半年が経った今、運営が順調とは言えない。製薬企業の製造販売後調査(市販後調査)での利用を目玉としたシステムにもかかわらず、利用が決まっているのがファイザーの「イブランス」の調査のみで、肝心の製薬企業による利用が伸び悩んでいるのだ。 大規模なシステムの運営には、莫大な費用がかかる。当初の計画では、製薬企業などからの利用料で運営費を賄うこと

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