医薬経済オンライン

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NPOの資金情報流出で見えた「暗部」

臨床試験に利益相反の疑い強まる

ロハス・メディカル編集発行人 川口 恭

2018年10月15日号

 製薬企業からKOL(キー・オピニオン・リーダー)医師へ講演などの報酬名目で多額の金銭が支払われていることを、ワセダクロニクルと医療ガバナンス研究所の共同調査が白日の下に晒し、業界外の一般人を呆れさせた。だが、製薬企業からKOL医師への資金提供は、そのような直接的なものだけでなく、間接的な(迂回)ルートでも行われてきたようだ。そして、迂回ルートを流れるお金は、もしかすると直接ルート並みに大きかったのかもしれない。 こんなことを書くのは、迂回ルートとして使われていたとみられるNPOの資金の流れを記録した「内部文書」とされるものが流出、そこに驚くほどの大金が無造作に記されていたからだ。よく似た目的や構成の団体はネットで検索すれば無数に出てくるので、今回明らかになったのは恐らく氷山の一角と思われる。 そのNPOの名は、特定非営利活動法人「先端...  製薬企業からKOL(キー・オピニオン・リーダー)医師へ講演などの報酬名目で多額の金銭が支払われていることを、ワセダクロニクルと医療ガバナンス研究所の共同調査が白日の下に晒し、業界外の一般人を呆れさせた。だが、製薬企業からKOL医師への資金提供は、そのような直接的なものだけでなく、間接的な(迂回)ルートでも行われてきたようだ。そして、迂回ルートを流れるお金は、もしかすると直接ルート並みに大きかったのかもしれない。 こんなことを書くのは、迂回ルートとして使われていたとみられるNPOの資金の流れを記録した「内部文書」とされるものが流出、そこに驚くほどの大金が無造作に記されていたからだ。よく似た目的や構成の団体はネットで検索すれば無数に出てくるので、今回明らかになったのは恐らく氷山の一角と思われる。 そのNPOの名は、特定非営利活動法人「先端医療

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