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大日本住友ラツーダの「特許力」

株式市場の高評価を得た〝乾坤一擲〟

(株)薬新 井高恭彦

2018年10月15日号

 大日本住友製薬の株価が好調に推移している。屋台骨を支える非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名=ルラシドン塩酸塩)の米国での物質特許が19年1月に切れ、そのダメージを、いかに抑えるかが最大の課題だったが、17年秋から18年春にかけて同剤に新たな用途特許と製剤特許が成立し、株式市場がポジティブに反応している。17年夏、一時1500円を割った株価は、新特許成立の発表後、小さな上下変動を重ねながら右肩上がりの曲線を描き10月上旬時点で2000円台半ばを突破している。 8月末、ポスト・ラツーダのひとつと期待されたドパミン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬ダソトラリンの注意欠如・多動症(ADHD)治療での申請がFDA(米食品医薬品局)に却下され、18年度内の上市予定が絶望的になった時、株価は瞬間的に数百円下がったがすぐに持ち直した。ラツーダの新特許成立を、株...  大日本住友製薬の株価が好調に推移している。屋台骨を支える非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名=ルラシドン塩酸塩)の米国での物質特許が19年1月に切れ、そのダメージを、いかに抑えるかが最大の課題だったが、17年秋から18年春にかけて同剤に新たな用途特許と製剤特許が成立し、株式市場がポジティブに反応している。17年夏、一時1500円を割った株価は、新特許成立の発表後、小さな上下変動を重ねながら右肩上がりの曲線を描き10月上旬時点で2000円台半ばを突破している。 8月末、ポスト・ラツーダのひとつと期待されたドパミン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬ダソトラリンの注意欠如・多動症(ADHD)治療での申請がFDA(米食品医薬品局)に却下され、18年度内の上市予定が絶望的になった時、株価は瞬間的に数百円下がったがすぐに持ち直した。ラツーダの新特許成立を、株式市

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