医薬経済オンライン

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注目新薬と市場展望

市場開拓できるか「ホットフラッシュ治療剤」

第26回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2018年10月15日号

 アステラス製薬が17年にベルギーのオゲダ買収(一時金5億ユーロ+マイルストン3億ユーロ)で獲得したホットフラッシュ治療剤フェゾリネタント(NK3アンタゴニスト)の後期第Ⅱ相試験結果が間もなく得られる。 優れた安全性プロファイルを有する同剤だが、開発リスクよりも商業化リスクのほうが高いように見える。アステラスは2000億〜3000億円のピーク時売上高を見込むものの、コンセンサスとは大きくかけ離れ、我われの予想は500億円程度だ。上市は21年頃を見込む。 ホットフラッシュは一般に40歳代半ばから60歳代半ばの更年期女性の最大80%が経験する。64%の女性が中等度から重度の症状を経験し、1回のエピソードは30秒から5分間継続し、不快感などを経験する。ホルモン補充療法が従来は使用されていたが、脳卒中、乳がん、冠動脈性心疾患のリスクを増加させ、大きく使用が減少...  アステラス製薬が17年にベルギーのオゲダ買収(一時金5億ユーロ+マイルストン3億ユーロ)で獲得したホットフラッシュ治療剤フェゾリネタント(NK3アンタゴニスト)の後期第Ⅱ相試験結果が間もなく得られる。 優れた安全性プロファイルを有する同剤だが、開発リスクよりも商業化リスクのほうが高いように見える。アステラスは2000億〜3000億円のピーク時売上高を見込むものの、コンセンサスとは大きくかけ離れ、我われの予想は500億円程度だ。上市は21年頃を見込む。 ホットフラッシュは一般に40歳代半ばから60歳代半ばの更年期女性の最大80%が経験する。64%の女性が中等度から重度の症状を経験し、1回のエピソードは30秒から5分間継続し、不快感などを経験する。ホルモン補充療法が従来は使用されていたが、脳卒中、乳がん、冠動脈性心疾患のリスクを増加させ、大きく使用が減少し

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