医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

後発品と新薬で成長力奪回

―あすか製薬、4年連続の増収を達成―

2018年10月15日号

 帝国臓器製薬とグレラン製薬が合併してあすか製薬となったのが05年10月、両社とも武田薬品との関係が深く、合併後のフル決算となった06年度の売上高の85%が武田向けだった。これは現在も変わっておらず17年度も売上高の84%が武田向けだった。 合併時に掲げた経営ビジョンは重点領域(内科・産婦人科・泌尿器科)で競争力のあるスペシャリティファーマとしての位置を強化すること。06年度で売上高30億円超の製品は、前立腺肥大症・前立腺癌治療薬「プロスタール」45.9億円、胃・十二指腸潰瘍治療薬「アルタット」41.3億円、高脂血症治療薬「リピディル」34.9億円、甲状腺機能改善剤「チラーヂン」33.8億円だった。いずれも自社開発品だが、99年発売のリピディル以外、ピークアウト段階に入っていた。目立った新薬もなく売上高は08年度まで300億円強の横ばいを余儀なくされた。 打開策は後発品...  帝国臓器製薬とグレラン製薬が合併してあすか製薬となったのが05年10月、両社とも武田薬品との関係が深く、合併後のフル決算となった06年度の売上高の85%が武田向けだった。これは現在も変わっておらず17年度も売上高の84%が武田向けだった。 合併時に掲げた経営ビジョンは重点領域(内科・産婦人科・泌尿器科)で競争力のあるスペシャリティファーマとしての位置を強化すること。06年度で売上高30億円超の製品は、前立腺肥大症・前立腺癌治療薬「プロスタール」45.9億円、胃・十二指腸潰瘍治療薬「アルタット」41.3億円、高脂血症治療薬「リピディル」34.9億円、甲状腺機能改善剤「チラーヂン」33.8億円だった。いずれも自社開発品だが、99年発売のリピディル以外、ピークアウト段階に入っていた。目立った新薬もなく売上高は08年度まで300億円強の横ばいを余儀なくされた。 打開策は後発品に

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