医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

LBは画期的技術として扱え

第97回 革命を引き起こす可能性も

生島准

2018年10月15日号

 10月4日、米ガーダントヘルス(GH)が米ナスダックに上場、23億8000万ドルの資金を調達、その額は当初予想の2倍以上だ。上場後も人気は沸騰し、終値は上場株価より69.5%増となった。市場の寵児となったGHこそリキッドバイオプシー(LB)によるがん早期診断のパイオニア企業だ。 「肺がん患者に2度目のバイオプシー(生検)は、とてもじゃないが頼めない」と肺がんの専門医が嘆く。生検は、がんの確定診断や再発のモニタリングに不可欠な検査法だが、侵襲性が高く見逃しも多い。こうした限界のある生検を代替するのがLBだ。がん患者の血液中に微量に流れているがん細胞由来のDNAを捕捉、高精度にゲノム解析し、がん細胞の有無を検出する。通常の血液検査と変わらないので、LBは何回も可能だ。 薬剤耐性がんの発生を早期発見する技術として、本誌6月15日号で紹介したがんゲノム...  10月4日、米ガーダントヘルス(GH)が米ナスダックに上場、23億8000万ドルの資金を調達、その額は当初予想の2倍以上だ。上場後も人気は沸騰し、終値は上場株価より69.5%増となった。市場の寵児となったGHこそリキッドバイオプシー(LB)によるがん早期診断のパイオニア企業だ。 「肺がん患者に2度目のバイオプシー(生検)は、とてもじゃないが頼めない」と肺がんの専門医が嘆く。生検は、がんの確定診断や再発のモニタリングに不可欠な検査法だが、侵襲性が高く見逃しも多い。こうした限界のある生検を代替するのがLBだ。がん患者の血液中に微量に流れているがん細胞由来のDNAを捕捉、高精度にゲノム解析し、がん細胞の有無を検出する。通常の血液検査と変わらないので、LBは何回も可能だ。 薬剤耐性がんの発生を早期発見する技術として、本誌6月15日号で紹介したがんゲノム医

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