読む医療—医師が書いた本の斜め読み—
劇的寛解例から学ぶアルカライン・ダイエット
第107回
鍛冶孝雄
2018年10月15日号
書店を覗くと、健康や医療関連の書籍コーナーで大きなスペースを占めるのがダイエット関連本。ダイエットは健康や美容のため、体重を指標に、身体状況をコントロールすることだと思うが、世間一般ではたぶん「痩せること」と解されている。筆者も太目で、30歳代は受診のたびに、血圧が高い、太り過ぎ、ダイエットせよと命じられ続けた。だが、年齢を重ねてくると徐々に体重は減った。加齢は、食欲は落ちていないと思っていても、食事量自体は減らすらしい。 一方で、糖質制限ダイエットがブームになったのは最近。しかし、実践していた有名人などの死亡が相次いで伝えられたことなどもあり、このところは警鐘も鳴り始めた。私は海外の高級ホテル宿泊などに縁のない身として、その経験や評価を伝えてくれるレポートを楽しく読んでいたが、筆者のノンフィクションライター・桐山秀樹氏の死去はショック...
書店を覗くと、健康や医療関連の書籍コーナーで大きなスペースを占めるのがダイエット関連本。ダイエットは健康や美容のため、体重を指標に、身体状況をコントロールすることだと思うが、世間一般ではたぶん「痩せること」と解されている。筆者も太目で、30歳代は受診のたびに、血圧が高い、太り過ぎ、ダイエットせよと命じられ続けた。だが、年齢を重ねてくると徐々に体重は減った。加齢は、食欲は落ちていないと思っていても、食事量自体は減らすらしい。 一方で、糖質制限ダイエットがブームになったのは最近。しかし、実践していた有名人などの死亡が相次いで伝えられたことなどもあり、このところは警鐘も鳴り始めた。私は海外の高級ホテル宿泊などに縁のない身として、その経験や評価を伝えてくれるレポートを楽しく読んでいたが、筆者のノンフィクションライター・桐山秀樹氏の死去はショックだっ
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