製薬業界変遷期に求められるもの

世界の医薬品業界

製薬業界変遷期に求められるもの

第139回

研ファーマ・ブレーン永江研太郎

2018年10月15日号

　製薬の世界的大手では相変わらず人員削減が続いている。　ノバルティスは９月25日、16年に公表済みの世界の製造施設の集約に伴い、本国のスイスで１７００人、英国で約４００人を22年までに削減すると発表した。すでにＩＴや購買、経理、総務などの間接部門は15年からノバルティスビジネスサービス（ＮＢＳ）として人件費の安いインド、マレーシア、メキシコ、チェコ共和国、アイルランドに移しているが、将来的にスイスのバーゼルのＮＢＳは閉鎖して７００人を削減。製造施設も減らして20年までに年間10億ドルを削減する。　ノバルティスにおいても革新的製品を上市できなくなっており、上位の大型品目は15年以前と比べて大きく変化している。より効率的かつ機敏に変化していかないと生き残れない。15年時点で新クラスの心不全薬「エントレスト」と抗ＩＬ︱17Ａ抗体の乾癬薬「コセンティクス」が19年... 　製薬の世界的大手では相変わらず人員削減が続いている。　ノバルティスは９月25日、16年に公表済みの世界の製造施設の集約に伴い、本国のスイスで１７００人、英国で約４００人を22年までに削減すると発表した。すでにＩＴや購買、経理、総務などの間接部門は15年からノバルティスビジネスサービス（ＮＢＳ）として人件費の安いインド、マレーシア、メキシコ、チェコ共和国、アイルランドに移しているが、将来的にスイスのバーゼルのＮＢＳは閉鎖して７００人を削減。製造施設も減らして20年までに年間10億ドルを削減する。　ノバルティスにおいても革新的製品を上市できなくなっており、上位の大型品目は15年以前と比べて大きく変化している。より効率的かつ機敏に変化していかないと生き残れない。15年時点で新クラスの心不全薬「エントレスト」と抗ＩＬ︱17Ａ抗体の乾癬薬「コセンティクス」が19年には

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