Pharmacoeconomics ━療法の価値━
米国でCEAが薬価を指示する日が来るのか?
薬価決定における増分費用対効果比の役割(①②❸)
2018年10月15日号
▽NY州メディケイドは嚢胞性線維症薬の給付条件として公然と追加リベートを求め争っている▽大手PBMは追加QALYあたり10万ドルを超す費用の新薬を給付リストから外す方針を打ち出した▽給付適用に費用対効果比を活かすことに抵抗の強い米国における確かな変化の兆しである 震源地はボストンの民間非営利医療技術評価機関ICER(臨床的&経済的評価研究所)である。米国の高薬価に批判的なテキサスの富豪夫妻の財団から新たに3年間1390万ドルの提供を受けて、上市される全新薬の評価から、既存製剤の値上げの合理性へと活動範囲を広げている。 嚢胞性線維症(CF)薬「オーカンビ」について、ニューヨーク州は年間費用8.32万ドルがメディケイド給付提供の条件と主張して、バーテックスと対立している。リスト価格では27.2万ドル、連邦法で公的医療扶助制度は23.1%のリベートが保証されているが、州はここ...
▽NY州メディケイドは嚢胞性線維症薬の給付条件として公然と追加リベートを求め争っている▽大手PBMは追加QALYあたり10万ドルを超す費用の新薬を給付リストから外す方針を打ち出した▽給付適用に費用対効果比を活かすことに抵抗の強い米国における確かな変化の兆しである 震源地はボストンの民間非営利医療技術評価機関ICER(臨床的&経済的評価研究所)である。米国の高薬価に批判的なテキサスの富豪夫妻の財団から新たに3年間1390万ドルの提供を受けて、上市される全新薬の評価から、既存製剤の値上げの合理性へと活動範囲を広げている。 嚢胞性線維症(CF)薬「オーカンビ」について、ニューヨーク州は年間費用8.32万ドルがメディケイド給付提供の条件と主張して、バーテックスと対立している。リスト価格では27.2万ドル、連邦法で公的医療扶助制度は23.1%のリベートが保証されているが、州はここか
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