医薬経済オンライン

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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

医療と介護のパラダイムシフトを阻害する人

第16回

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2018年11月1日号

 前回10月1日号で精神科病床での社会的入院を放置する腐りきったシステムと、寝たきりの高齢者を自分より下に見ていることすら気付かない腐りきった現場のケア担当者たちについて記した。私は理想論が常に近くにあるから、絶対に腐ってないと言い切れる。だが、「それは理想だ」と批判する人もいる。では、そういう人たちに聞きたい。「あなたはいったい何をめざしているのか」と。 自分の待遇がよくなればいいという本音を秘めている人が多いだろうが、その思いを隠して、仕事に邁進するというのが社会人だ。そんな表面的なスマートさすら持ち合わせていられないなら、そのうち、社会は破綻に向かうだろう。有り体に言えば、自分の親がそういう人間だとしたら、恥ずかしいし、自分の子どもが、そういうことを他人に表明しなければ生きていけないのだとしたら、教育を間違えたと反省するだろう。いず...  前回10月1日号で精神科病床での社会的入院を放置する腐りきったシステムと、寝たきりの高齢者を自分より下に見ていることすら気付かない腐りきった現場のケア担当者たちについて記した。私は理想論が常に近くにあるから、絶対に腐ってないと言い切れる。だが、「それは理想だ」と批判する人もいる。では、そういう人たちに聞きたい。「あなたはいったい何をめざしているのか」と。 自分の待遇がよくなればいいという本音を秘めている人が多いだろうが、その思いを隠して、仕事に邁進するというのが社会人だ。そんな表面的なスマートさすら持ち合わせていられないなら、そのうち、社会は破綻に向かうだろう。有り体に言えば、自分の親がそういう人間だとしたら、恥ずかしいし、自分の子どもが、そういうことを他人に表明しなければ生きていけないのだとしたら、教育を間違えたと反省するだろう。いずれに

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