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経済記事の読み方

不動産開発に巨額投資する高島屋

第3回 斜陽の百貨店業界の挽回策

2018年11月1日号

 バラの包みの百貨店と言えば、皆がピンと来る。東京・大阪の2大都市圏を中心に展開する老舗だが、重厚な建物と屋号から滲む安定感で全国区の知名度があるのではないだろうか。 1831年に初代飯田新七が京都・烏丸で始めた古着・木綿商「高島屋」が創業の原点とされる。1909年に高島屋飯田が設立され、貿易部門が分離独立して丸紅飯田(現在の丸紅)となり、19年に高島屋呉服店を経て30年に株式会社高島屋になった。バラをあしらった包装紙を採用したのが52年。58年に米ニューヨークに出店し、68年には世に出たばかりのクレジットカードを発行。69年には後述するショッピングセンター形式の店舗を開設し、69年には売上高1兆円を記録するなど、長く業界大手の一角として地歩を築いてきた。 高島屋は融資系列では旧三和銀行とのパイプが太いが、旧富士銀行と親密な大手商社・丸紅との歴史的な...  バラの包みの百貨店と言えば、皆がピンと来る。東京・大阪の2大都市圏を中心に展開する老舗だが、重厚な建物と屋号から滲む安定感で全国区の知名度があるのではないだろうか。 1831年に初代飯田新七が京都・烏丸で始めた古着・木綿商「高島屋」が創業の原点とされる。1909年に高島屋飯田が設立され、貿易部門が分離独立して丸紅飯田(現在の丸紅)となり、19年に高島屋呉服店を経て30年に株式会社高島屋になった。バラをあしらった包装紙を採用したのが52年。58年に米ニューヨークに出店し、68年には世に出たばかりのクレジットカードを発行。69年には後述するショッピングセンター形式の店舗を開設し、69年には売上高1兆円を記録するなど、長く業界大手の一角として地歩を築いてきた。 高島屋は融資系列では旧三和銀行とのパイプが太いが、旧富士銀行と親密な大手商社・丸紅との歴史的な経緯

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