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免疫チェックポイント阻害剤「副作用」の実態

適応追加相次ぎ、望まれる現場の「早期対応力」

2018年11月1日号

 10月18日から20日までの3日間、神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜で日本癌治療学会学術総会が開かれた。学会を取材して感じたのは、免疫チェックポイント阻害剤の登場によりがん治療は大きく変わるのだということ。京都大学の本庶佑特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞して、免疫チェックポイント阻害剤への期待は高まるばかりだ。会場となったパシフィコ横浜 免疫チェックポイント阻害剤は、単剤での有効率は30%程度と決して高いものではない。だが、一度寛解になるとその効果が比較的持続することや、従来の放射線療法や化学療法での再発・不応例に対しても完全奏効(CR)の症例がある。がん治療に大きな選択肢を提示したことに間違いはない。 日本で免疫チェックポイント阻害剤が初めて登場したのは14年9月。「オプジーボ」が悪性黒色腫の適応で上市、そして15年12月には非小細胞肺がん...  10月18日から20日までの3日間、神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜で日本癌治療学会学術総会が開かれた。学会を取材して感じたのは、免疫チェックポイント阻害剤の登場によりがん治療は大きく変わるのだということ。京都大学の本庶佑特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞して、免疫チェックポイント阻害剤への期待は高まるばかりだ。会場となったパシフィコ横浜 免疫チェックポイント阻害剤は、単剤での有効率は30%程度と決して高いものではない。だが、一度寛解になるとその効果が比較的持続することや、従来の放射線療法や化学療法での再発・不応例に対しても完全奏効(CR)の症例がある。がん治療に大きな選択肢を提示したことに間違いはない。 日本で免疫チェックポイント阻害剤が初めて登場したのは14年9月。「オプジーボ」が悪性黒色腫の適応で上市、そして15年12月には非小細胞肺がんの適

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