医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

院内/院外は患者の選択にすべき

近藤正觀

2018年11月1日号

 厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会では19年に向けた「医薬品医療機器法(薬機法)の改正議論を行っている。医薬品に関するテーマは「薬剤師による情報提供及び薬学知見に基づく指導の強化」と「地域における医薬品提供体制を確保するための薬局の体制整備」が挙がっているが、最大の論点は「患者のための医薬分業となっているのか」と言える。 分業の現状は基幹病院の門前で行われている「門前分業」であり、「地域かかりつけ薬局」による分業には至っていない。チェーン薬局がこぞって開設競争に走り、単に処方箋を受けて調剤する調剤処となった。日本医師会も「調剤技術料1兆8000億円が患者のための情報提供や指導に機能を発揮しているのか疑問だ」と指摘する。薬剤師の機能は医薬品に関する患者の安全確保が最大の責務であるのに「十分とは言えない」と訴える。 医薬分業の推進は医療...  厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会では19年に向けた「医薬品医療機器法(薬機法)の改正議論を行っている。医薬品に関するテーマは「薬剤師による情報提供及び薬学知見に基づく指導の強化」と「地域における医薬品提供体制を確保するための薬局の体制整備」が挙がっているが、最大の論点は「患者のための医薬分業となっているのか」と言える。 分業の現状は基幹病院の門前で行われている「門前分業」であり、「地域かかりつけ薬局」による分業には至っていない。チェーン薬局がこぞって開設競争に走り、単に処方箋を受けて調剤する調剤処となった。日本医師会も「調剤技術料1兆8000億円が患者のための情報提供や指導に機能を発揮しているのか疑問だ」と指摘する。薬剤師の機能は医薬品に関する患者の安全確保が最大の責務であるのに「十分とは言えない」と訴える。 医薬分業の推進は医療機関

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence