医薬経済オンライン

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設立時の理事だった「国がん前理事長」

資金情報流出のトンネルNPOの実態

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2018年11月15日号

 10月15日号で資金情報が流出していると報じたNPO「先端医療研究支援機構」(ACRO、高上洋一理事長)は、内閣府のNPO検索サイトで埼玉県久喜市に本拠を置いていると出てくるのに、埼玉県のNPO検索サイトには出てこず、事業報告書などを読めない状態が続いている。いったいどういうことか、管轄する久喜市に電話で問い合わせてみた。 すると「移転してきたNPOに関しては、移転後の年度の事業報告書のみを埼玉県のサイトに登録している。このため、移転前の3年分をネットで見ることはできないけれど、市役所にはあって閲覧できる」と言うではないか。早速閲覧しに行った。定款にあった名前 市役所の3階にある担当課へ上がり、カウンター越しに来意を伝えると、担当者はすでにファイルを準備してくれていた。中身はA4用紙40枚ほどで、億単位の金を動かしていた割には薄っぺらい。 ...  10月15日号で資金情報が流出していると報じたNPO「先端医療研究支援機構」(ACRO、高上洋一理事長)は、内閣府のNPO検索サイトで埼玉県久喜市に本拠を置いていると出てくるのに、埼玉県のNPO検索サイトには出てこず、事業報告書などを読めない状態が続いている。いったいどういうことか、管轄する久喜市に電話で問い合わせてみた。 すると「移転してきたNPOに関しては、移転後の年度の事業報告書のみを埼玉県のサイトに登録している。このため、移転前の3年分をネットで見ることはできないけれど、市役所にはあって閲覧できる」と言うではないか。早速閲覧しに行った。定款にあった名前 市役所の3階にある担当課へ上がり、カウンター越しに来意を伝えると、担当者はすでにファイルを準備してくれていた。中身はA4用紙40枚ほどで、億単位の金を動かしていた割には薄っぺらい。 ファ

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