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医政羅針盤

医療におけるICTの活用と費用問題

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2018年11月15日号

 ICT(情報通信技術)の急速な発展と社会的普及に伴い、医療現場でもICTの活用が進みつつある。例えば、それぞれの地域ごとに、医療機関などの間で医療情報を共有するネットワークが構築されている。 現在、医療機関の機能分化が推進されているが、それが進めば進むほど、必然的に施設間の情報共有が必要となる。紹介患者が他医療機関でどのような治療を受けているのかをフォローアップしたり、重複処方や重複検査を防止するには、医療情報の共有が不可欠だからだ。ICTを利用して連携のネットワークを整備することにより、施設間で患者に一貫した医療を提供し、医療の効率化や質の向上にも貢献することが期待されている。 厚生労働省の17年10月時点での調査によれば、全県単位の医療情報連携ネットワークが27県で運用されている。それ以外にも、2次医療圏単位、市町村単位のネットワークも...  ICT(情報通信技術)の急速な発展と社会的普及に伴い、医療現場でもICTの活用が進みつつある。例えば、それぞれの地域ごとに、医療機関などの間で医療情報を共有するネットワークが構築されている。 現在、医療機関の機能分化が推進されているが、それが進めば進むほど、必然的に施設間の情報共有が必要となる。紹介患者が他医療機関でどのような治療を受けているのかをフォローアップしたり、重複処方や重複検査を防止するには、医療情報の共有が不可欠だからだ。ICTを利用して連携のネットワークを整備することにより、施設間で患者に一貫した医療を提供し、医療の効率化や質の向上にも貢献することが期待されている。 厚生労働省の17年10月時点での調査によれば、全県単位の医療情報連携ネットワークが27県で運用されている。それ以外にも、2次医療圏単位、市町村単位のネットワークも多数

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