医薬経済オンライン

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「認知症新薬に賭ける」は証券会社も同じ

周辺産業も巻き込んだ「エーザイ開発物語」

2018年11月15日号

「医薬品・医療機器興国論」とは、また随分と煽ってきたものだ。10月末に野村證券が出した、エーザイが開発中の新規アルツハイマー病治療薬と、その周辺関連企業をめぐる証券アナリストレポートのタイトルである。 国内の出版界では、興国論だの亡国論だのというタイトルの書物は、主題はどうであれ、チャンピオンデータを都合よく摘まみ食いしたうえで、実証よりも扇情に重きを置いて語られるものが多かった。読者の潜在的な不満や不安を利用した、言葉は悪いが“売らんかな商法”との区別が付きにくいものも少なからずあった。今でも書店に行けば、主として憂国の情に駆られた類似の書籍が一定数、並んでいる。 これらの著作で展開されている主張や提案が、現実の政治や経済の政策に積極的に取り入れられて、国や社会の再興に役立ったという事例を寡聞にして知らない。仮に、本当に再興してしまったら... 「医薬品・医療機器興国論」とは、また随分と煽ってきたものだ。10月末に野村證券が出した、エーザイが開発中の新規アルツハイマー病治療薬と、その周辺関連企業をめぐる証券アナリストレポートのタイトルである。 国内の出版界では、興国論だの亡国論だのというタイトルの書物は、主題はどうであれ、チャンピオンデータを都合よく摘まみ食いしたうえで、実証よりも扇情に重きを置いて語られるものが多かった。読者の潜在的な不満や不安を利用した、言葉は悪いが“売らんかな商法”との区別が付きにくいものも少なからずあった。今でも書店に行けば、主として憂国の情に駆られた類似の書籍が一定数、並んでいる。 これらの著作で展開されている主張や提案が、現実の政治や経済の政策に積極的に取り入れられて、国や社会の再興に役立ったという事例を寡聞にして知らない。仮に、本当に再興してしまったら、誰

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