医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

大手で進む開発パイプラインの抜本的見直し

第140回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2018年11月15日号

 世界的大手では開発パイプライン見直しの報道が相次いでいる。 ノバルティスは10月下旬、430の研究開発プログラムを見直し、このうち90は中止することを明らかにした。バス・ナラシンハンCEOはパイオニア的なイノベーションだけを追求する方針を示し、患者にとって革新的な製品となりそうにないとか、ノバルティスのビジネスの目標に達しないと判断したものの開発を中止。開発を決めた時点では革新的で市場が期待できるとされたものもあったが、サイエンスは常に進化しており、市場も変化していることから大幅に見直した。11月5日に開催した投資家向けのR&D説明会では、19〜21年に米欧日で60の承認申請を予定しており、パイプラインには26のブロックバスター候補があることなどを公表している。 抗喘息薬の世界トップ製品である「アドエア」を持つグラクソ・スミスクラインでは、抗がん剤...  世界的大手では開発パイプライン見直しの報道が相次いでいる。 ノバルティスは10月下旬、430の研究開発プログラムを見直し、このうち90は中止することを明らかにした。バス・ナラシンハンCEOはパイオニア的なイノベーションだけを追求する方針を示し、患者にとって革新的な製品となりそうにないとか、ノバルティスのビジネスの目標に達しないと判断したものの開発を中止。開発を決めた時点では革新的で市場が期待できるとされたものもあったが、サイエンスは常に進化しており、市場も変化していることから大幅に見直した。11月5日に開催した投資家向けのR&D説明会では、19〜21年に米欧日で60の承認申請を予定しており、パイプラインには26のブロックバスター候補があることなどを公表している。 抗喘息薬の世界トップ製品である「アドエア」を持つグラクソ・スミスクラインでは、抗がん剤開発

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