医薬経済オンライン

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変革期味変えた中国医薬品業界

抗がん剤の価格交渉

第19回 容易ではない企業想定価の実現

シード・プランニング 沈友敏

2018年11月15日号

  中国では、公的薬価制度から自由価格制度に変わって、3年以上が経った。医薬品の自由価格制度は機能しているのだろうか。今回は価格交渉を経て保険収載となった一部の抗がん剤の価格と、それをめぐる価格交渉の舞台裏を見てみたい。 医療保険医薬品リスト、医薬品の価格政策などを担当する国家医療保障局(省庁に当たる行政機関)は18年10月10日、17成分の抗がん剤を医療保険医薬品リストに収載することを全国に通知した。 17成分の抗がん剤はいずれも発売されたばかりで、世界的にも注目されている製品だ。しかし、これらは高額のため、医療保険医薬品リストには収載されなかった。18年5月に創設された国家医療保障局(NHSA)は、これらの抗がん剤を多くの患者に投与できるよう、価格交渉に着手した。 NHSAは18年8月17日、国内外企業(外資10社、内資2社)の18成分(外資16成分、内...   中国では、公的薬価制度から自由価格制度に変わって、3年以上が経った。医薬品の自由価格制度は機能しているのだろうか。今回は価格交渉を経て保険収載となった一部の抗がん剤の価格と、それをめぐる価格交渉の舞台裏を見てみたい。 医療保険医薬品リスト、医薬品の価格政策などを担当する国家医療保障局(省庁に当たる行政機関)は18年10月10日、17成分の抗がん剤を医療保険医薬品リストに収載することを全国に通知した。 17成分の抗がん剤はいずれも発売されたばかりで、世界的にも注目されている製品だ。しかし、これらは高額のため、医療保険医薬品リストには収載されなかった。18年5月に創設された国家医療保障局(NHSA)は、これらの抗がん剤を多くの患者に投与できるよう、価格交渉に着手した。 NHSAは18年8月17日、国内外企業(外資10社、内資2社)の18成分(外資16成分、内資2

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